みなさんこんにちは!1173lifeです!
海から上がった後、疲れて「とりあえずシャワーだけかけて終わり」にしてしまうこと、ありませんか。
1173lifeも正直、忙しい日はそうなりがちです。
でも、ウェットスーツって決して安い買い物じゃないですよね。
数万円〜十数万円するアイテムを、ケア次第で長持ちさせられるか、逆に1シーズンでゴワゴワ・ボロボロにしてしまうかが分かれます。
結論からいうと、正しい洗い方は「海から上がったらすぐ真水シャワーで塩・砂を流す→月1回は専用洗剤で優しくもみ洗い→直射日光を避けて陰干し」という、それほど難しくない手順の積み重ねです。
ただし、洗濯機・乾燥機・柔軟剤・直射日光といった「よかれと思ってやりがちなNG行動」がいくつかあり、それぞれネオプレンという素材の弱点をピンポイントで突いてしまいます。
ネオプレンの劣化は主に紫外線・熱・塩分・加水分解の4つが原因になることが知られており(Pazdesignのウェア劣化解説)、対策する側もこの4つを意識するとNG行動の理由がすっと理解できます。
さらにこの記事では、「専用シャンプーを切らしてしまった時、家にあるお風呂の残り湯・ボディソープ・柔軟剤・おしゃれ着用洗剤で代用できるのか」という、地味だけど実際によくある悩みにも正直に答えます。
ダイビングショップのケア指南(モビーマリンショップのお手入れ方法)でも手洗い・陰干しが基本とされていますが、代用品の可否まで踏み込んで整理している情報はあまり多くありません。
なお、この記事は「洗い方・ケアの手順」に絞った内容です。
ウェットスーツの寿命の見極めや買い替えのタイミングについては別の記事(ウェットスーツの寿命の見極め方)で詳しく扱うので、ここでは深く触れません。
1173lifeは知人・友人にサーフィンを教える機会があり、レッスンの後片付けのタイミングで「ウェットスーツってどうやって洗えばいいんですか?」と聞かれることがよくあります。
その都度伝えている内容と、実際に自分のウェットスーツで何年も繰り返してきたケアの実感を、この記事にまとめました。
ウェットスーツの洗い方の基本手順|専用シャンプーが無いときの代用品の可否
結論からいうと、洗い方の基本は「海から上がったらすぐ真水シャワーで塩・砂を流す」「月1回程度は専用シャンプーや中性洗剤で優しくもみ洗いする」の2段構えです。
専用シャンプーが手元に無い場合は、おしゃれ着用洗剤なら代用の余地がありますが、柔軟剤は素材に悪影響が出るため避けたほうがいいというのが1173lifeの判断です。
毎回のシャワーケアの手順
海から上がったら、まず真水のシャワーでウェットスーツ全体の塩・砂を洗い流します。
このとき、ファスナー部分や脇の下、膝の裏など、汚れがたまりやすい箇所は指の腹で軽くこすりながら流すと効果的です。
時間があれば、バケツやタライに真水を張って数時間〜ひと晩浸けておく「塩抜き」をすると、繊維の奥に入り込んだ塩分までしっかり抜けます。
忙しい日でも、このシャワーだけは省略しないことをおすすめします。
月1回のしっかり洗いの手順(もみ洗い・部分洗い)
月1回程度は、専用シャンプーや中性洗剤を使ったもみ洗いをします。
洗面器やバケツに水またはぬるま湯を張り、洗剤を溶かしてからウェットスーツを浸け、生地をこすり合わせるのではなく、優しく押すように揉み洗いします。
特に皮脂汚れがたまりやすい首まわり・脇・膝裏は、洗剤を直接なじませてから軽く手もみすると汚れが落ちやすくなります。
洗い終えたら、洗剤成分が残らないよう真水で十分にすすぎます。すすぎが甘いとベタつきやニオイの原因になることがあるので、心配な人はすすぎを2回に分けるくらいでちょうどいいです。
専用シャンプーが無いとき使っていい代用品・ダメな代用品を比較する
結論からいうと、専用シャンプーが切れている時の代用として現実的なのは「おしゃれ着用の中性洗剤」で、ボディソープは応急処置レベル、柔軟剤とお風呂の残り湯(入浴剤入り)は避けたほうが無難というのが1173lifeの整理です。
それぞれ理由とリスクが違うので、表で整理します。
| 代用品 | 可否 | 理由 | リスク |
|---|---|---|---|
| ウェットスーツ専用シャンプー | ◎ 最適 | ネオプレンの油分バランス・撥水性を保つよう設計されている | 特になし(コストと手間がかかる程度) |
| おしゃれ着用の中性洗剤(エマール等) | ○ 代用可 | 中性で油分を落としすぎず、生地への負担が比較的少ない | 香料・柔軟成分入りタイプは避ける。専用品ほどの防臭・撥水ケア効果は期待できない |
| ボディソープ | △ 応急処置レベル | 皮脂汚れはある程度落とせる | 保湿成分・香料が生地に残りやすく、すすぎ不足だとベタつき・ニオイの原因になりやすい |
| お風呂の残り湯(入浴剤・湯垢入り) | △〜✕ 非推奨 | 「浸ける」こと自体は間違いではない | 入浴剤・皮脂・雑菌が生地に残留し、かえって塩抜きの効果を打ち消す可能性。真水が基本 |
| 柔軟剤 | ✕ 非推奨 | 生地表面に油の膜を残して柔らかくする製品で、ネオプレンの「硬化防止」には効果が薄い | 油膜の残留や界面活性剤成分が、ネオプレンの可塑剤の劣化を早める可能性がある |
専用シャンプーが一番安心なのは間違いありませんが、切らしてしまった時にとりあえず洗いたいなら、家にあるおしゃれ着用洗剤で代用し、次に買い物に行った時に専用品を補充する、というのが現実的な落としどころだと1173lifeは考えています。
ウェットスーツを劣化させるNG行動とその理由|ネオプレンが傷む4つの要因から解説
結論からいうと、ウェットスーツが早くダメになる原因の多くは「熱」「紫外線」「塩分の放置」「加水分解(湿気による劣化)」の4つに集約されます。
NG行動を単に覚えるより、「これは何の要因を刺激するNG行動か」まで理解しておくと、応用が利くようになります。
直射日光・高温にさらすとどうなるか(紫外線・熱による硬化)
ネオプレンゴムは熱に敏感で、長時間高温にさらされたり直射日光を浴び続けたりすると、ゴムが硬化してひび割れが起きやすくなります(富士ゴム化成のゴム劣化解説)。
天気のいい日に外干しで乾かしたくなる気持ちはよくわかりますが、直射日光下での長時間干しっぱなしは避けたほうが無難です。
車のダッシュボードの上や、真夏の車内トランクに濡れたまま放置するのも同じ理由でNGです。
特にトランクの中は高温になりやすく、熱と湿気のダブルパンチになってしまいます。
洗濯機・乾燥機・柔軟剤がダメな理由
洗濯機は脱水時の遠心力や他の洗濯物との摩擦で、シームテープ(縫い目の目止めテープ)が剥がれたり、ジッパーが破損したりするリスクがあります。
乾燥機・ストーブの前での高温乾燥も、直射日光と同じく熱によるゴムの硬化を招きます。
柔軟剤については前述の通り、油膜の残留とネオプレンの可塑剤劣化を早める可能性が指摘されており、期待している「柔らかさの維持」とは逆の結果になりかねません。
ウェットスーツのケアは基本的に「手洗い+陰干し」がセットだと覚えておくと安心です。
塩分を残したまま放置するとどうなるか(加水分解の促進)
塩分を洗い流さずに濡れたまま放置すると、塩の結晶が繊維の奥に残り、ニオイやカビの原因になるだけでなく、素材の劣化そのものを早めることにつながります。
特に注意したいのが「加水分解」です。
加水分解は、メンブレンや接着剤に使われているポリウレタンが水分(湿気)と化学反応を起こして起きる劣化現象で、日本の高温多湿な環境ではその進行が促進されやすいとされています。
しかも厄介なのは、この劣化が使用頻度に関係なく、しまいっぱなしの保管中でも進行してしまう点です。
「使わない時期こそしっかり乾かしてから保管する」ことが、シーズンオフ明けの劣化を防ぐカギになります。
ウェットスーツの素材そのものについては、ネオプレーンの素材解説記事でも詳しく触れているので、あわせて読んでみてください。
「濡れたウェット、車に積みっぱなしで帰ってもいいですか?」→絶対NG!夏場のトランクは熱・湿気・塩分放置の3つが同時に襲う最悪の環境だよ。すぐ洗えない時は、せめて風通しのいい場所に広げておこう!
ウェットスーツの干し方の正解|ハンガー選び・裏返しのタイミング・干す場所
結論からいうと、干し方のポイントは「肩幅に合った太めのハンガーを使う」「洗った直後は裏返しで内側を先に乾かす」「直射日光を避けた風通しのいい日陰で干す」の3点です。
この3点を押さえるだけで、型崩れ・生乾き臭・紫外線劣化のリスクをまとめて減らせます。
ハンガー選びで型崩れ・肩の伸びを防ぐコツ
針金ハンガーのような細いハンガーで干すと、肩の一点に生地の重みが集中し、そこだけ伸びたり型崩れしたりしやすくなります。
ウェットスーツ専用の厚手ハンガー、または肩幅に近い太さのしっかりしたハンガーを使うのが基本です。
ハンガーが無ければ、物干し竿やバーに二つ折りにしてかけ、重みを分散させる方法でも代用できます。
この場合も、折り目が同じ場所にできないよう、たまに掛け直すのがコツです。
裏返しと表返しのタイミング
洗い終えた直後は裏返しにして干し、内側の縫い目や生地までしっかり乾かします。
内側が生乾きのまま表に戻して仕舞ってしまうと、湿気がこもってニオイやカビの原因になりやすいからです。
内側が完全に乾いたと感じたタイミングで表に返し、外側も仕上げに乾かします。
この「内側優先→外側仕上げ」の順番を守ると、乾きムラが減るだけでなく、外側が紫外線にさらされる時間も最小限に抑えられます。
干す場所の選び方(陰干し・風通し)
直射日光の当たらない、風通しのいい日陰が理想です。
ベランダなら軒下、室内なら窓を開けて空気の流れを作れる場所を選びます。
部屋干し自体は問題ありませんが、湿気がこもりやすい浴室や締め切った収納スペースは避けたほうがいいです。
冬場は乾きにくいので、サーキュレーターや除湿機を併用すると乾燥時間を短縮できます。冬場のケアと合わせて、防寒インナーの選び方も気になる人はウェットスーツインナーのおすすめ記事も参考にしてみてください。
頻度別ウェットスーツケアルーティン|毎回5分・月1回・シーズンオフ前
結論からいうと、ケアは「毎回5分の真水シャワー」「月1回のしっかりもみ洗い」「シーズンオフに入る前の保管前ケア」の3段階に分けて考えると、負担を感じずに続けられます。
それぞれ何をすればいいかを一覧にまとめました。
| タイミング | 目安時間 | やること |
|---|---|---|
| 毎回(海から上がった直後) | 約5分 | 真水シャワーで塩・砂を洗い流す/ファスナー・脇・膝裏を重点的に流す/裏返して振ってから陰干しにかける |
| 月1回程度 | 約15〜20分 | 専用シャンプーまたは中性洗剤でもみ洗い/部分汚れは手もみで重点洗い/十分にすすいでから裏返しで陰干し |
| シーズンオフに入る前 | 約30分+乾燥時間 | 完全に乾いているか確認(内側・縫い目も)/ワックス汚れ・砂を最終チェックして除去/太めハンガーか平置きで直射日光の当たらない風通しのいい場所に保管/可能なら除湿剤を近くに置く |
このルーティンでいうと、毎回のシャワーだけは絶対にサボらないでほしいというのが1173lifeの本音です。
月1回のもみ洗いを忘れても致命傷にはなりにくいですが、塩分を放置する癖がつくと加水分解や生地の傷みが着実に進みます。
1173life自身も、以前レビューしたFELLOWウェットスーツの3mmフルスーツを、このルーティンで複数シーズン着倒していますが、目立った硬化やベタつきは今のところ出ていません。
ウェットスーツの洗い方でよくある疑問
結論からいうと、部屋干しは問題なく可能で、生乾きのニオイは「すすぎ不足」か「乾燥不足」が原因であることがほとんどです。
それぞれもう少し詳しく説明します。
部屋干しでも大丈夫?
部屋干しは全く問題ありません。むしろ直射日光を避けられる分、紫外線による劣化を防ぐという意味では屋外の日なたよりも適しています。ただし、湿気がこもりやすい部屋だと乾きにくく生乾き臭の原因になるので、窓を開けて風を通すか、サーキュレーター・除湿機を併用するのがおすすめです。
生乾きのニオイが取れない時はどうする?
ニオイの原因は、多くの場合「洗剤や皮脂のすすぎ残り」か「内側までしっかり乾かせていないこと」のどちらかです。まずは真水で入念にすすぎ直し、裏返しにしてしっかり内側から乾かすことを試してください。それでも取れない頑固なニオイには、ウェットスーツ専用の防臭スプレーやコンディショナーを使うのも一つの方法です。漂白剤や強い洗剤を使うのは生地を傷める原因になるので避けてください。
正確な洗剤の使用方法や成分の安全性については、必ず各製品の公式サイト・注意書きをご確認ください。
ウェットスーツの状態に不安がある場合や、素材の劣化が疑われる場合は、無理に自己判断でケアを続けず、購入したショップや専門家に相談することをおすすめします。