
サーフィンを始めたいけれど、有名ブランドのウェットスーツは高すぎて手が出ない……。
そんな時に必ず目にするのが、ネット通販で圧倒的な人気を誇る「FELLOW(フェロー)」です。
「上下セットで有名ブランドの半額以下」という驚異的な安さですが、安かろう悪かろうでは意味がありません。そこで、実際にFELLOWの3mmフルスーツを購入し、1シーズン海でガッツリ使い倒してみました。
結論から言えば、**「この価格でこのクオリティなら、文句なしの合格点」**です。しかし、サイズ選びや耐久性にはいくつか注意点もあります。この記事では、忖度なしの本音レビューと、失敗しない選び方を徹底解説します。
この記事はこんな人におすすめです
FELLOW(フェロー)ウェットスーツとは?安さの秘密とブランド背景
ネット通販で見かける激安ウェットスーツ。「怪しい海外ブランドではないか?」と不安に思う方も多いはずです。まずは、FELLOWというブランドの信頼性と、なぜここまで安く提供できるのか、その背景を紐解きます。
- 日本企業が管理する日本人体系向け規格の安心感
- なぜ安い?コストパフォーマンスの秘密
日本企業が管理する日本人体系規格の安心感
ウェットスーツ選びで最も怖いのは「ペラペラの生地」や「すぐにほつれる縫製」です。特にAmazonなどにある無名の海外製格安スーツには粗悪品も混ざっています。
しかし、FELLOWは日本の会社(株式会社JUNO)が企画・開発・販売を行っているブランドです。
- 日本規格: 日本人の体型に合わせたサイズ設計が行われています。欧米ブランドの並行輸入品にありがちな「腕が長すぎる」「胸がキツい」といったトラブルが起きにくいのが特徴です。
- サポート体制: 問い合わせや修理対応(有償含む)の窓口が日本国内にあるため、万が一の不良品対応なども安心です。
とくに初心者さんの方には、「謎の海外製品」よりも「日本法人が管理している製品」を選ぶことを強くおすすめします。
なぜ安い?コストパフォーマンスの秘密
有名ブランドが5万〜10万円するのに対し、FELLOWは1万円〜3万円台で購入可能です。この圧倒的な価格差には理由があります。
| 項目 | 有名サーフブランド | FELLOW(フェロー) | ポイント |
| 販売経路 | サーフショップ経由 (店舗マージンあり) | ネット直販 (中間マージンカット) | 店舗を通さないため、人件費や店舗維持費が価格に上乗せされません。 |
| 広告費 | プロサーファーへのスポンサー料・雑誌掲載 | Web広告・口コミ中心 | 莫大なスポンサー契約料がかかっていない分、製品価格を下げられます。 |
| 生産体制 | 国内工場 or 海外指定工場 | 海外提携工場での大量生産 | 人件費の安い海外工場で、徹底した管理のもと大量生産することでコストを圧縮しています。 |
つまり、品質を極端に落としているわけではなく、「流通の仕組み」と「生産効率」で安さを実現していると言えます。
FELLOW 3mmフルスーツのスペック詳細
実際にレビューするアイテムのスペックを確認しましょう。安くても、サーフィンに必要な機能が備わっていなければ意味がありません。素材や仕様について詳しく見ていきます。
- 素材の特徴(スキン×ジャージ)の使い分け
- 着脱システムの使い勝手(バックジップなど)
素材の特徴(スキン×ジャージ)の使い分け
FELLOWの多くのモデルでは、部位によって素材を使い分けるハイブリッド仕様を採用しています。
- スキン素材(胸・背中など):
- 特徴: ツルツルしたゴム素材。
- メリット: 水を吸わず、風を通さないため保温性が高い。
- デメリット: 爪を立てると裂けやすく、デリケート。
- ジャージ素材(腕・足・脇など):
- 特徴: 布のような質感の素材。
- メリット: 伸縮性が高く、パドリング(腕を回す動作)やテイクオフの動作を妨げない。耐久性が高い。
- デメリット: 風が吹くと気化熱で少し冷えやすい。
【初心者さんへのアドバイス】
オールジャージのスーツは丈夫だけど、春先や秋口の風が冷たい時期は寒く感じることがあるよ!
FELLOWのように「体幹はスキンで保温、可動域はジャージで動きやすく」設計されているものは、理にかなった構造だよ。
着脱システムの使い勝手(バックジップなど)
ウェットスーツには「バックジップ(背中チャック)」「チェストジップ(胸チャック)」「ノンジップ」などがあります。FELLOWの主力モデルはバックジップタイプが多いです。
- 着脱のしやすさ: 背中に長い紐がついているため、一人でも簡単に脱ぎ着ができます。体が硬い人や初心者には最もおすすめのタイプです。
- 水の侵入: チェストジップなどに比べると、背中のファスナー部分から水が入りやすい構造ですが、FELLOWには背中の裏に「バリア」となる生地(インナーバリア)がついているモデルもあり、冷たい水が直接肌に触れるのを防いでくれます。
【体験談】実際に海で使ってみた!着心地とパフォーマンス
ここからは実際に海に入って感じた「リアルな使用感」をお伝えします。スペック表だけでは分からない、パドルの重さや寒さについて本音で語ります。
今回着用の商品はこちら!
- パドルは重くない?伸縮性をチェック
- 寒くない?保温性と水の浸入について
- 1シーズン使用後の耐久性レポート
パドルは重くない?伸縮性をチェック
有名海外ブランドのハイエンドモデル(8万円クラス)と比較すると、正直なところ「ゴムの柔らかさ」は少し劣ります。
- ハイエンド:かなり動きやすい柔らかさ。
- FELLOW: しっかりとした着圧感がある。
しかし、「パドリングが重くて疲れる」ということは全くありませんでした。 3D立体裁断のおかげか、肩周りのジャージ素材がしっかり伸びてくれるため、2〜3時間のサーフィンでもストレスなく楽しめます。「100点ではないが、85点は確実にある」という感覚です。
寒くない?保温性と水の浸入について
2024年の冬〜春先(水温14〜18度前後)で使用しましたが、保温性は非常に優秀です。
特に胸と背中のスキン素材が風をシャットアウトしてくれるため、波待ち中も暖かさをキープできました。バックジップからの浸水も、激しいワイプアウト(波に巻かれること)をしなければ、チョロチョロと入ってくる程度。気にならないレベルです。
【反論:真冬は使える?】 あくまで3mmジャージフルスーツの話です。真冬(水温10度以下)の日本海や北関東以北ではさすがに厳しいです。真冬用にはFELLOWの「5mm/3mmセミドライ」を検討しましょう。
1シーズン使用後の耐久性レポート
「安いとすぐ壊れるのでは?」という疑問に対してですが、週3回のペースで約半年使用した結果は以下の通りです。
- 縫製・接着面: ほつれや剥がれはゼロ。かなり丈夫です。
- 膝パッド: テイクオフ時に擦れますが、破れる気配はありません。
- スキン素材: ここは注意が必要です。着替えの際に爪を立ててしまい、1箇所小さな切れ目が入りました(ウェットボンドですぐ修復可能)。
結論: 製品自体の耐久性は高いですが、スキン素材の扱いに慣れていないと、自分で傷をつけてしまう可能性があります。これはFELLOWに限らず、すべてのスキンウェットスーツに言えることです。
サイズ選びで失敗しないために(サイズ感レビュー)
ネット通販最大のハードルが「試着できないこと」です。FELLOWのサイズ感にはどのような特徴があるのでしょうか。
- 1173lifeの体型と着用サイズの実例
- ネット上の口コミから見る「サイズ選びの傾向」
1173lifeの体型と着用サイズの実例
私は身長174cm、体重62kg、です。
いつも、MLサイズかLサイズで迷うところですが、FELLOWのサイズチャートと照らし合わせ、「MLサイズ」を検討しました。
結果、MLサイズを購入。
- 着丈(縦の長さ): ジャストフィット。
- 身幅(胸・腹囲): 若干余裕があるが許容範囲。
FELLOWは「日本規格」で、海外ブランドの吊るし製品(既製品)と比較すると
ややタイト(ピタッとする)な作りという印象を受けました。
ネット上の口コミから見る「サイズ選びの傾向」
多くのユーザーレビューを分析すると、サイズ選びの鉄則が見えてきました。
| 判断基準 | アドバイス |
| 迷ったら? | ワンサイズ上を選ぶのが無難です。FELLOWはフィット感があるため、少し大きめでも水の侵入はそこまで気になりません。 |
| 筋肉質・ガッチリ | サイズチャートの数値ギリギリなら、確実に1つ上のサイズへ。 |
実際の口コミ

いい感じの商品です
173cm57kg痩せ型(上半身はちょい筋肉質) MLを購入。首周りだけが少しきつめですが 海に入れば丁度良いと思います。他はジャストフィット! 肌触りは凄く良く伸びもまぁまぁ 1つだけ悪く言うとネックバリアは不要かな
2024年4月17日 つかささん
【重要】 Amazonや楽天の商品ページには、非常に細かい「サイズチャート」が掲載されているよ
自分の体をメジャーで測り、特に「胸囲」「腹囲」「尻囲」がチャートの範囲内に収まっているかを必ず確認してね

FELLOW vs 他社格安ブランド 徹底比較
FELLOW以外にも、ZEAK(ジーク)やMORGEN SKYなど、Amazonで人気の格安ブランドがあります。これらと比較してどうなのでしょうか。
- 主要格安ブランド3社の比較表
- FELLOWを選ぶべき理由は「デザインと品質のバランス」
主要格安ブランド3社の比較表
| 項目 | FELLOW (フェロー) | ZEAK (ジーク) | MORGEN SKY (モーゲンスカイ) |
| 価格帯 | 安い (1.5万〜3万円) | 最安クラス (1万〜2万円) | 激安 (1万円以下あり) |
| 企画・管理 | 日本企業 (日本人向け規格) | 日本企業 (日本規格) | 中国企業 |
| デザイン | シンプルでお洒落 | シンプルでお洒落 | 独特なデザインが多い |
| 素材感 | スキン使用モデル多く 保温性重視 2*3mm素材 | ジャージ中心 耐久性重視 分厚めの素材 | 値段相応 当たり外れあり サイズが異なることも |
| おすすめ層 | 初心者さん〜中級者さん | 初心者さん・スクール用 | とにかく安さ最優先の人 |
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Amazon
楽天
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Amazon
楽天 |
Amazon
楽天 |
FELLOWを選ぶべき理由は「デザインと品質のバランス」
比較すると、MORGEN SKYなどは圧倒的に安いですが、品質のバラつきやサイズ感の怪しさが残ります。ZEAKは非常に良いライバルですが、デザインが「いかにも初心者用」というロゴ主張が強いものが多いです。
FELLOWは、見た目がスタイリッシュかつ「品質が安定している」という点で、頭一つ抜けています。サーフィンは格好から入るのも重要なスポーツ。海で恥ずかしくないデザインであることは大きなメリットです。
FELLOWは実店舗での販売がほぼなく、ネット通販がメインです。
まとめ:FELLOWウェットスーツ本気レビューの要点
- 日本企業が管理: 謎の激安海外ブランドとは異なり、日本企業が企画・管理する「日本人向け規格」製品で安心感がある。
- 圧倒的コスパの理由: 店舗を通さないネット直販と、海外提携工場での大量生産により、有名ブランドの半額以下の価格を実現している。
- 機能的な素材配置: 体幹には風を通さない「スキン素材(保温)」、可動部には丈夫な「ジャージ素材(動きやすさ)」を配置したハイブリッド仕様。
- 着脱が簡単: 主力モデルはバックジップタイプで、体が硬い人や初心者でも一人でスムーズに脱ぎ着ができる。
- 十分な伸縮性: 8万円クラスの高級品と比較すれば硬さはあるが、パドリングで極端に疲れることはなく、実用レベルでは「85点」の合格点。
- 高い保温性: スキン素材が冷たい風をシャットアウトするため、春先や秋口の水温・気温でも快適に過ごせる。
- 耐久性は合格: 縫製や接着面は非常に丈夫で、1シーズン使用してもほつれはなし。ただし、スキン部分は爪で傷つきやすいため扱いに注意。
- サイズ感はタイトめ: 日本規格だが全体的にフィット感が強いため、サイズ選びは慎重に行う必要がある。
- サイズ選びのコツ: 身長よりも「体重・胸囲・腹囲」の数値を優先すること。チャートの境界線で迷ったら「ワンサイズ上」を選ぶのが鉄則。
- 他社との比較: さらに安いブランド(ZEAK等)もあるが、デザインの良さ(安っぽくない見た目)と品質のバランスはFELLOWが頭一つ抜けている。
- 購入場所の推奨: ポイント還元が高く、ショップによってはサイズ交換対応がある「楽天市場」や「Yahoo!」、配送が早い「Amazon」がおすすめ。
- 総評: 初心者の最初の一着として最適解であり、中上級者の練習用セカンドスーツとしても優秀な「買って損しない」ウェットスーツ。
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