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サーフボード

サーフボードの浮力計算|適正リッターと体積を1,777データで検証済み

サーフボードの浮力計算のアイキャッチ画像。板のシルエットとL(リッター)、計算式を示す

みなさんこんにちは!1173lifeです!

「サーフボードの浮力計算って、何をどう計算すればいいの?」「サイトによって体重に掛ける数字がバラバラで、どれを信じたらいいのか分からない」。

板選びを始めると、たいていここでつまずきますよね。

先に答えを言うと、サーフボードの浮力計算には「体重から適正リッターを出す計算」と「板の寸法から体積を出す計算」の2種類があります。

体重65kgの初心者さんなら、補正をかける前の目安は約40〜49L、中級なら約27〜36Lです。

ただし、この数字は「どんな板に乗る前提か」で変わります。

この記事では、まず2種類の計算の違いと、citywave-tokyoなど各社の係数がバラバラな理由を整理します。

そのうえで、1173lifeの計算ツールの補正ルールを全部公開します。さらに、1173lifeが運営するサーフボードデータベース(6ブランド234機種、サイズ違いを含めて1,777件のデータ)にあるメーカー公表のボリューム数値を使って、「寸法から体積を出す式」がどれだけ正確か検証した結果もお見せします。

この記事のポイント

  • 浮力計算は「体重→適正リッター」と「寸法→板の体積」の2種類。目的で使い分ける
  • 体重65kgの初心者さんの目安は補正前で約40〜49L。年齢・頻度・波質などで上下する
  • 各社の係数が違うのは、想定する板のタイプと目的が違うから。数字より前提を見る
  • 寸法から体積を出す式は、種類別の係数にすると平均誤差が1.91Lから0.77Lに縮まった
  • 計算値は「幅」で使い、板の種類・形・ステップダウンの幅まで含めて選ぶ

数字はあくまで一般的な目安で、メーカーの推奨や乗り味を保証するものではありません。

それでも、根拠を知ったうえで数字を使えると、ショップで相談するときも中古板を見るときも迷いがぐっと減ります。

手計算でも再現できるように書いたので、気になる章から読んでみてください。

🏄 まずは計算ツールで、自分の適正ボリュームを確認

  • 体重・身長・年齢・レベル・入る頻度・波質を入れるだけ
  • 入力するたびに、結果がリアルタイムで変わる
  • シャープ/バランス/ゆったりの3段階で表示

今すぐ計算ツールを使う

サーフボードの浮力計算とは|適正リッターと板の体積の2種類がある

サーフボードの浮力は、ほとんどの場合「リッター数(L)」のことです。

そして浮力計算は、自分に合うLを知りたい(体重から)のか、この板は何Lなのか知りたい(寸法から)のかで、計算がまったく別物になります。

この章でわかること

  • 浮力とリッター数の関係(1Lは水約1kg分)
  • 浮力計算が2種類ある理由と、自分がどちらを使うべきか
  • 各社で係数がバラバラな理由

浮力とはリッター数のこと|1Lは水約1kg分の浮力

サーフボードの「35L」は、板の体積が35リットル分あるという意味です。

水1Lはおよそ1kgなので、板を完全に沈めたときには、理屈のうえで約35kg分の浮力が生まれます。

体重60kgの人が35Lの板に乗ると、板だけでは体重を支えきれません。

実際には、体は水に浸かっていて、板は波の上を滑る動きも加わります。

そのため「体重=L」とはならず、体重に対して何割のLがあるか(体重×係数)で考えるのが一般的です。

ここで大事なのは、Lは体積の単位で、乗りやすさの点数ではないことです。

同じ35Lでも、幅広で短い板と細長い板では、パドルの安定感も動かし方も違います。

だから浮力計算は「候補を探す入口」として使うのが正解です。

浮力計算は「体重から適正Lを出す」と「寸法から板のLを出す」の2種類

浮力計算は体重から適正リッターを出すAと寸法から板の体積を出すBの2種類があり、A帯にBの板が入るか照合する流れの図解

検索する人の悩みは、大きく2つに分かれます。

A. 体重から適正Lを出すB. 寸法から板のLを出す
知りたいこと自分に合う板は何Lかこの板は何Lか
使う情報体重・レベル・年齢・波など長さ・幅・厚み
こんな場面新しい板を買う前公表Lがない中古板・海外板・シェイパー板
式のイメージ体重 ×(レベル別の係数)×(補正)長さ × 幅 × 厚み × 板の種類別の係数
この記事の章2つ目の章3つ目の章

Aで「自分の適正L帯」を出し、Bで「気になる板がその帯に入るか」を確かめる。

この順番で使うと、板選びの失敗がかなり減ります。

たとえば、フリマやショップの中古コーナーで気になる板を見つけても、商品ページにLが載っていないことはよくあります。

そんなときにBの式を知っていれば、「この板はだいたい何Lか」の当たりをつけて、Aで出した帯に入るかを確かめられます。

逆にAだけで買うと、数字は合っていても実際の板は寸法違い、ということが起こりえます。

浮力計算の数字がサイトで違う理由は「前提の板と目的」が違うから

各社が体重に掛ける係数の前提比較。kurashi-no・citywave-tokyo・nanazero・Beach Access・1173lifeの係数帯と前提を横棒グラフで示す

体重に掛ける係数は、調べると「0.6」「0.65〜0.8」「1〜1.5」とバラバラに出てきます。

間違っているサイトがあるわけではなく、どの板タイプ・どの目的を前提にした数字かが違うだけです。

出典初心者さんの目安何を前提にした数字か
kurashi-no体重×0.6ショートボードに乗る前提の一般的な目安
citywave-tokyo体重×0.65〜0.80日本の波の小ささを織り込み、計算値に+5〜10%
nanazero体重×1〜1.5ミッドレングスやソフトから始める前提
Beach Access体重×1〜1.5(許容±5L)上達の速さ優先。波をたくさん捕まえて練習量を稼ぐ考え方
1173life(計算ツール)体重×0.62〜0.76(超初心者は0.80〜0.95)板のタイプは指定せず、ショート〜ミッドの一般帯に補正を足す

(各社の記載は2026年9月時点で確認した内容です。

最新の内容は各社の公式サイトをご確認ください)

たとえば、nanazeroやBeach Accessの「1〜1.5倍」は、自社で扱うミッドレングスやソフトボードを前提にした数字です。

同じ65kgでも、ショートの帯(約40〜49L)とミッドの帯(約65〜98L)では、そもそも探す板が違います。

数字の高低ではなく、前提を読むのがコツです。

1173さん
1173さん

板を探し始めると「サイトによって数字が全然違うじゃん!」ってなりがちなんだよね。でも数字の高い低いより、「どの板に乗る前提か」を見ると、だいたい腑に落ちるよ!

サーフボードの浮力計算のやり方|体重から適正リッターを出す

体重から適正リッターを出すには、体重にレベル別の係数を掛けて基準の幅を出し、そこに年齢・頻度・波質などの補正をかける、という順番で進めます。

たとえば65kgの初心者さんなら、基準は約40〜49L。

ここから自分の条件で上下させます。

この章でわかること

  • 体重×レベル別の係数でつくる早見表
  • 補正ルールの全内容(なぜ足し算しすぎないか・なぜ下限があるか・なぜ絞る側は−10%か)
  • 実際の計算例3パターン
  • 計算ツールで出た結果の読み方

基本の計算式と体重別の早見表

基本の式は「体重 × レベル別の係数」です。

これで出るのは「補正をかける前の基準の幅」になります。

係数は次のとおりです。

レベル係数(体重に掛ける)目安のイメージ
超初心者0.80〜0.95立つ前の練習段階。波を捕まえる余裕を最優先
初心者0.62〜0.76自力でテイクオフを練習中
初中級0.52〜0.64横に走れるようになり、ターンを練習中
中級0.42〜0.55ショートで一定のターンができる
上級0.36〜0.48板を絞っても波を捕まえられる

レベルは「サーフィン歴○年」ではなく、今できることで選ぶのがコツです。

同じ歴1年でも、週に何度も入る人と月に1回の人では別のレベルになります。

迷ったら、ひとつ下(初心者か初中級か迷ったら初心者)を選んだほうが、浮力不足の失敗を避けられます。

この係数で、体重別の基準の幅を出した早見表が次のとおりです(小数点以下は四捨五入。

補正前の値)。

体重超初心者初心者初中級中級上級
50kg40〜48L31〜38L26〜32L21〜28L18〜24L
55kg44〜52L34〜42L29〜35L23〜30L20〜26L
60kg48〜57L37〜46L31〜38L25〜33L22〜29L
65kg52〜62L40〜49L34〜42L27〜36L23〜31L
70kg56〜67L43〜53L36〜45L29〜39L25〜34L
75kg60〜71L47〜57L39〜48L32〜41L27〜36L
80kg64〜76L50〜61L42〜51L34〜44L29〜38L
85kg68〜81L53〜65L44〜54L36〜47L31〜41L

この表は「補正前」なので、次のH3で説明する補正が乗ると変わります。

また、50kgの初心者31〜38Lのような軽い人の数字は、後で説明する「下限」が働くゾーンです。

年齢・頻度・波質で変わる補正のルールを全公開

基準の幅に、次の補正を掛けます。

1173lifeの計算ツール(2026年9月に補正の組み方を改訂)で実際に使っているルールを、そのまま公開します。

補正の種類条件補正
年齢(体力系)40代+5%
50代以上+10%
頻度(体力系)月1回以下+6%
月2〜3回+2%
週1回0%
週2回以上−3%
運動経験(体力系)ほぼしない+12%
軽く運動する+6%
週3〜4回運動0%
活発−5%
スポーツ経験豊富−10%
波質トロめの厚い波+7%
バラバラな波+3%
整った波0%
掘れたパワー波−3%
身長170cmから1cmごとに±0.1%最大±4%

最終レンジは「基準の幅 ×(1+補正の合計)」です。

単純な足し算に見えますが、1173lifeは「足し方」に3つのルールを入れています。

「なぜそうしたのか」が、読者の方がいちばん納得したい部分だと思うので、理由もあわせて書きます。

体力系の補正は足し算しすぎない|合計+20%で頭打ち

年齢・頻度・運動経験の3つは、実は全部「パドル体力がどれだけあるか」を別の角度から見ているだけです。

40代以上で、月1回しか入れなくて、運動もほとんどしない人に、3つとも満額を足すと+28%になります。

これは同じ体力不足を3回数えている(二重計上)ことになります。

そこで、体力系3項目の合計は+20%で頭打ちにしました。

+20%は、隣り合うレベル同士の係数の比(およそ1.15〜1.27倍)に近い値で、「レベルを1段下げた分」に相当します。

それ以上の余裕がほしい人は、さらに補正を足すより、レベルを1つ下げるか、長めの板を選ぶほうが自然です。

補正の合計は−10%で止める|浮力が足りない失敗のほうが大きい

逆に、絞る側(マイナス補正)は最大−10%で止めます。

以前の設定では、60kgの上級さんで18〜24Lまで絞れてしまう計算になっていました。

板が小さすぎると、波に乗る前にパドルで苦戦して、海にいる時間が台無しになります。

「浮力が多すぎる失敗」より「足りない失敗」のほうが、練習にも安全面にも響きます。

だから絞る側だけにブレーキをかける、非対称な設計にしています。

軽い人には下限のLを置く|勧めていない小さい板を指さないために

体重が軽い人は、係数を掛けると計算値が小さく出すぎることがあります。

そこで、自社ボードDBの実在庫の下位10%を根拠に、レベル別の下限を置きました。

レベル下限L根拠(自社ボードDB)
超初心者・初心者40L初心者表記の32サイズの下位10%=39L
初中級28Lミッドレングス・ハイブリッド・フィッシュ453サイズの下位10%=28.3L

計算値がこの下限に満たなければ、レンジの幅は保ったまま下限まで持ち上げます(例:34〜41Lなら40〜47L)。

「市場にほとんど無い小ささの板」を出さないための安全策です。

1173さん
1173さん

軽い人ほど落とし穴があってさ。計算だけで出した数字が、そもそもお店にほとんど置いてない小ささになることがあるんだよね。買えない板の数字に合わせに行っても意味ないから、下限を置いたんだよ!

波質は日本の小波に合わせて+7%

日本の波は海外より小さく弱いことが多いので、他社でも計算値に+5〜10%を足す考え方があります(citywave-tokyoなど)。

1173lifeの計算ツールでは、湘南に多いトロめの波を+7%、バラバラな波を+3%にしており、他社の目安の範囲に収まっています。

「もう少し余裕がほしい」と感じる人は、自分で+5%ほど上乗せして考えても矛盾しません。

補正で気をつけたいこと

  • 補正は「基準の幅」に掛ける割合で、体重に足すLではない
  • 体力系3項目は合計+20%まで。足りなければレベルか長さで調整する
  • 絞る側は−10%まで。小さい板ほど、慣れるまで失敗のコストが高い
  • 数値はあくまで一般的な目安。最終的な判断はショップなど専門家にご相談ください

実際の計算例3パターン

浮力計算の実際の計算例3パターンを、体重×係数から補正・頭打ち下限チェックを経て結果に至るフローで比較した図解

ここまでのルールを、実際の3人分に当てはめてみます(いずれもツールの出力と一致を確認済みです)。

① 標準的な例② 体力上限が効く例③ 下限が効く例
条件65kg・172cm・30代・週1回・初心者・運動は軽く・湘南のトロめの波70kg・172cm・50代・月1回以下・初中級・ほぼ運動しない・トロめ48kg・155cm・30代・月2〜3回・初心者・運動は軽く・トロめ
補正+13.2%体力系+28%→+20%に頭打ち。合計+27.2%計算値34〜41Lが下限40Lに満たない
結果46〜56L46〜57L40〜47L

①は、基準40〜49Lに+13.2%(運動の軽さ+6%、トロめの波+7%、身長+0.2%)が乗って46〜56Lです。

②は「再開組」の代表例です。

50代(+10%)・月1回以下(+6%)・ほぼ運動しない(+12%)を単純に足すと+28%ですが、頭打ちで+20%に。

そこに波質と身長が乗って合計+27.2%、46〜57Lになります。

もし頭打ちがなければ、もう少し大きな数字になっていたはずです。

③は、48kgの女性初心者さんを想定した例です。

計算上は34〜41Lですが、これでは「勧めていない小さな板」を指してしまうため、下限の40Lまで持ち上げて40〜47Lとなります。

以前の設定では33〜40Lで、まさにその小さな板を指していました。

計算ツールなら入力だけで一発計算|結果の読み方

手計算が面倒な人は、計算ツールに体重・身長・年齢・レベル・頻度・運動経験・波質を入れるだけで、上の補正まで全部反映した結果が出ます。

結果は全体レンジを3分割して、シャープ(下寄り)/バランス(真ん中・いちおし)/ゆったり(上寄り)の3段階で表示されます。

たとえば①の46〜56Lなら、下寄りがシャープ、真ん中がバランス、上寄りがゆったりです。

  • シャープ:動かしやすさ重視。パドルに自信がある日・波がある日向け
  • バランス:迷ったらここ。最初に探す基準にする
  • ゆったり:波を捕まえる余裕重視。ブランク明け・小波が多いなら

ツールの結果も、「この板を買え」という指示ではありません。

この帯の板を候補にしてみようという入口です。

今使っている板のLを入力すると、計算値との差も比べられます。

計算ツールを使う

サーフボードの浮力計算のやり方|寸法から板の体積を出す

板の寸法から体積を出すには、長さ × 幅 × 厚み(cm)を1,000で割り、板の種類ごとの係数を掛けます。

この係数を「0.57で固定」する式がよく紹介されていますが、1173lifeの検証では、種類ごとに替えたほうが誤差が半分以下になりました。

この章でわかること

  • 寸法から体積を出す式と、フィート・インチのcm換算
  • 自社ボードDB1,777サイズでの検証結果(誤差の比較)
  • 計算値が実際とずれる理由

長さ×幅×厚み×係数の式とフィート・インチのcm換算

式は次のとおりです。

寸法から体積(L)を出す式

  • 体積(L)= 長さ(cm)× 幅(cm)× 厚み(cm)÷ 1,000 × 係数
  • 1フィート=30.48cm、1インチ=2.54cm
  • 係数は板の種類で変える(次のH3で実測値を紹介)

板の寸法はフィート・インチで書かれていることが多いので、よく見る寸法をcmに直した表を用意しました。

長さcm幅(インチ)cm厚み(インチ)cm
5'6167.61845.72 1/45.7
6'0182.91948.32 3/86.0
6'6198.12050.82 1/26.4
7'0213.42153.32 3/47.0
7'6228.62255.937.6

計算例を2つ見てみましょう(どちらも実在モデルではなく、説明用の仮の寸法です)。

  • ショートボードの6'0 × 19 × 2 3/8:182.9 × 48.3 × 6.0 ÷ 1,000 ≈ 53.0。ショートの係数0.526を掛けると約27.9L。「0.57固定」だと約30.2L
  • ミッドレングスの7'6 × 21 × 2 3/4:228.6 × 53.3 × 7.0 ÷ 1,000 ≈ 85.3。ミッドの係数0.551を掛けると約47.0L。「0.57固定」だと約48.6L

ショートでは2L以上、ミッドでも1.5L前後の差が出ます。

この差が実際に「ずれる」のかを、次のH3で1,777サイズを使って確かめました。

1,777データで検証済み|0.57固定は誤差1.9L、種類別の係数なら0.77L

サーフボードの種類別の実測係数を示す棒グラフ。ショートボードが0.57のラインより低いことを示す

この式の係数「0.57」は、多くのブログで紹介されています。

ただ、紹介されているのは1〜数本の板で確認した例が中心で、多数の板で確かめた数字は見当たりませんでした。

そこで、1173lifeの自社ボードDB(6ブランド234機種・1,777件のデータの長さ・幅・厚み・メーカー公表L)で、実測の係数を調べました。

まず、種類ごとの実測係数(公表L ÷ 長さ×幅×厚み[cm³]÷1,000)の平均です。

種類サイズ数実測係数(平均)紹介されることが多い係数
ショートボード8480.5260.56〜0.57
小波パフォーマンス4060.5510.57
ミッドレングス1830.5510.57
ハイブリッド1180.5510.57〜0.59
フィッシュ1340.5720.59
ファンボード670.566—
ロングボード210.598(母数が少なく参考値)—
全体1,7770.542—

ショートボードは0.526と、0.57より明らかに低く出ました。

これは、ショートボードはノーズやテールが細く絞られていて、「長さ×幅×厚み」の直方体に対して体積の割合が小さいためと考えられます(推測です)。

次に、この係数で公表値とどれだけずれるかを比べました。

使う係数平均誤差中央値±1L以内±2L以内
0.57で固定1.91L1.83L24%55%
種類ごとの係数0.77L0.58L73%95%

0.57固定だと、平均で約1.9Lずれ、±1L以内に収まるのは4本に1本ほどです。

特にショートでは、平均2.49Lも多く出ます。

板の1サイズ違いがだいたい2〜3Lの差なので、この誤差は無視できません。

種類ごとの係数に替えると、平均0.77Lまで縮まり、約95%が±2L以内に収まりました。

ただし、次の点は先に断っておきます。

この検証の限界

  • 公表LはメーカーごとにCADでの算出か実測かが分からない
  • 幅・厚みは「最大の寸法」で、板全体の形は反映していない
  • ロングボードは21サイズしかなく、係数は参考値
  • 種類ごとの係数は同じデータから出しているため、誤差はやや甘めに出ている
  • 種類とブランドの傾向が重なるため、ブランド別の優劣は断定しない(載せていない)
1173さん
1173さん

寸法から出す式、ネットには「0.57」ってよく出てくるよね。でもぜんぶの板に同じ係数でいけるわけじゃないんだよ。ショートだと2Lくらい多めに出やすいから、種類ごとに係数を替えて使ってね!

計算値が実際とずれるとき|最大寸法・形・中古の吸水・素材

種類別の係数でも、計算値はあくまで概算です。

ずれる主な理由は次のとおりです。

  • 最大寸法で計算している:幅・厚みは板のいちばん太い場所の数字。ノーズ・テールが絞られているほど、実際の体積は小さくなります
  • レールやコンケーブの形で変わる:同じ寸法でも、レールが厚い板とエッジが薄い板では体積が違います
  • 中古板は吸水で実質の浮力が落ちる:ウォーターログ(水を吸った状態)の板は、計算値より+2〜3L見たほうがいいとされます(citywave-tokyoの目安)
  • 素材で重さが違う:EPSはPUより同じ体積で軽いと紹介されることが多いですが、数値は各社で割れているため、Lの数字だけで乗り味は判断できません
  • ソフトボードの公表値は算出方法が各社で異なる:硬い板と同じ感覚で数字だけを比べない

計算値は「±2Lは見込む」くらいの気持ちで、帯(範囲)で見るのがおすすめです。

検証方法(再現手順)

再現したい方向けに、手順を短く書いておきます。

  • 元データ:自社ボードDB(`boards.json`)の6ブランド234機種、各機種のサイズ(stock_sizes)1,777件。長さ・幅・厚み・公表Lを使用
  • 手順:各サイズについて、長さ×幅×厚みをcm³に直して1,000で割り、公表Lを割って実測係数を出す
  • 集計:種類別に平均を出し、その係数(または0.57固定)で推定したLと公表Lの差の絶対値を平均・中央値で比較
  • 限界:メーカーの公表Lに依存。ロングは母数が少なく、外れ値を含む

自分の板で検証するなら、表計算ソフトに長さ・幅・厚み・公表Lを入れて割るだけです。

サーフボードの浮力計算の結果を、板選びにどう使うか

計算で出た数字は「1点」ではなく「幅」として使うのがコツです。

帯の中で、板の種類・形・今の課題に合うモデルを選ぶと失敗が減ります。

板の1サイズ違いはだいたい2〜3Lなので、5L前後の幅は誤差ではなく「選べる範囲」と考えてください。

この章でわかること

  • 計算値を「幅」で見るコツ(±5Lと1サイズの関係)
  • 「初心者は大きめ」の考え方と、ステップダウンの幅
  • 同じLでも乗り味が違う理由
  • 出たL帯で選べるモデルの例

計算値の「幅」で見る|±5Lと1サイズ違いの目安

計算ツールで46〜56Lと出たら、46Lでも56Lでも「合わない」と決まるわけではありません。

板のサイズ違いは約2〜3Lなので、5Lの幅は2サイズぶんです。

この中から、乗る波・目的・持ち運びやすさで選べます。

すでに板を持っている人は、今のLと計算値を比べると分かりやすくなります。

ツールでは、今のボードと計算値の差を±5%と±10%の2段で見ています。

今の板と計算値の差見方
±5%以内ほぼ適正。困りごとは、Lより形や乗り方に原因があるかも
5〜10%小さい乗れていれば問題なし。次に絞るときも、一度に減らすのは1割以内に
10%以上小さい浮力不足の候補。パドルが苦しいなら、まずLを見直す
5%以上大きい余裕は十分。安定重視なら十分アリ。動きが物足りなくなったら、次の1本は少し絞る

10%という線は、ステップダウンの1割ルールと同じ考え方です。

30Lの板なら3L、60Lの板なら6Lが1割になり、同じ「3L差」でも重さが違います。

選ぶときの順番は、次の3ステップがおすすめです。

  • ①計算ツールで、自分の帯を出す
  • ②候補の板のLを確認する(公表Lがなければ寸法から概算)
  • ③帯に入った板の中から、種類・形・持ち運びやすさで絞る

「初心者は大きめ」は本当か|ステップダウンは1割以内

nanazeroやBeach Accessは「初心者さんは体重の1〜1.5倍のような大きめを」と紹介しています。

これは、波を捕まえる回数を増やして上達を早める考え方で、間違いではありません。

ただ、前提はミッドレングスやソフトボードです。

ショートボードなら1173lifeの係数(0.62〜0.76)、ミッド・ソフトなら大きめ、と板のタイプで分けると折り合いがつきます。

上達して板を小さくするときのステップダウンは、1回に10%(3〜5L)以内が目安です(citywave-tokyoの目安)。

一気に落とすと、波を捕まえられずに練習の量が減り、かえって遠回りになります。

1173さん
1173さん

「初心者さんはとにかく大きめ」ってよく聞くよね。間違いじゃないけど、大きければ大きいほどいい、ってわけでもないんだ。上達してきたら1割くらいずつ小さくしていく、くらいがちょうどいいと思うよ!

同じリッターでも乗り味が違う|幅・厚み・ロッカー・素材

同じ35Lでも、幅広で薄い板と、細くて厚い板では、パドルの安定も動かしやすさも変わります。

ロッカー(反り)が強い板は掘れた波に合わせやすく、弱い板は小波で走り出しを助けやすい傾向があります。

Lは板の「量」を表すだけで、「形」までは教えてくれません。

浮力が板の動きに関わる例として、ドルフィンスルーができる板・できない板の違いもあります。

体重に対して浮力が大きすぎると、板を沈める動作が難しくなります。

長さの選び方はショートボードのサイズ選びでくわしく整理しています。

ソフトボードの種類と選び方は、Beach Accessのソフトボード全シリーズ比較にまとめています。あわせて読んでみてください。

出たL帯で選べるモデルの例

計算で出たL帯が決まったら、実際に選べる板を見てみましょう。

1173lifeのボードDBに載っているnanazeroとBeach Accessの在庫のL帯は、次のとおりです(サイズ違いを含む)。

種類L帯(自社ボードDBの実在庫)
ミッドレングス34〜68L
フィッシュ28〜49L
ハイブリッド32〜41L
小波パフォーマンス24〜36L
ファンボード55〜64L
ロングボード61〜116L

たとえば、上の計算例①(46〜56L)なら、ミッドレングスやファンボードの帯に重なります。

ショート帯で探すなら、小波パフォーマンスやフィッシュでは帯の上のほうに届かないこともあるので、ミッドを候補に入れると選択肢が広がります。

ツールで扱っているミッドレングス系の例を紹介します。

パドルが苦しい原因をLで解決したい人は、まずこのあたりから見てみるのがおすすめです。

nanazero EPS ミッドレングス MID07:Lの帯に余裕を持たせたい人向け。

nanazero MID07の詳細を見る

在庫・サイズは公式で確認できます。

Beach Access 7.6ミッドレングス クアッド(ソフトボード):ソフトで安心して練習したい初心者さん向け。

Beach Access 7.6ミッドレングスの詳細を見る

在庫・サイズは公式で確認できます。

nanazero EPS ミッドレングスフィッシュ MID09 クアッド:小波でも走らせたいミッド〜フィッシュ帯を試したい人向け。

nanazero MID09の詳細を見る

在庫・サイズは公式で確認できます。

在庫・価格・サイズは変わるため、購入前に必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。

サーフボードの浮力計算でよくある質問

体重70kgの初心者は何リッターが目安?

補正前の基準は約43〜53Lです。

ここに、頻度・年齢・運動経験・波質の補正が乗ると、上に数L動きます。

ショートで探すか、ミッドレングスやソフトで探すかでも帯が変わります。

計算ツールで自分の条件を入れて、出た幅を候補の入口にしてください。

浮力は多いほど上達しやすい?

1173lifeの考えでは、初心者さんの間は「足りない失敗」のほうが大きいので、多めに寄せるのは合理的です。

波を捕まえる回数が増えるからです。

ただし、多すぎると動かしにくく、ドルフィンスルーも難しくなります。

上達したら1回10%以内でステップダウンしていくのがおすすめです。

40代の再開組は何L足せばいい?

ツール上の年齢補正は、40代+5%・50代以上+10%です。

ただ、年齢だけで決まるわけではなく、ブランクの長さ(頻度)や運動経験と合わせて「体力系の合計+20%まで」で見ます。

50代・月1回以下・ほぼ運動しない例が、先ほどの計算例②(46〜57L)です。

中古板の浮力は落ちる?

水を吸った(ウォーターログ)板は、実質の浮力が落ちるといわれます。

citywave-tokyoでは計算値に+2〜3Lを見込む目安が紹介されています。

中古を選ぶなら、持ったときの重さや傷の状態を確認し、気になる場合はショップにご相談ください。

ソフトボードのリッターは硬い板と同じ感覚で選べる?

同じ感覚では選ばないほうが安全です。

ソフトボードは幅広・厚めの設計が多く、公表Lの算出方法もメーカーで異なります。

数字だけで決めず、メーカーの対象レベルと推奨体重を確認し、可能なら試乗して決めてください。

リッター数が分からない板の体積は、どう調べる?

まずメーカーの公表値やショップに確認するのが確実です。

分からない場合は、長さ・幅・厚みから、この記事の式(種類別の係数)で概算できます。

最大寸法で計算するため、±2L程度は見込んでください。

サーフボードの浮力計算のまとめ

サーフボードの浮力計算は、目的に合わせて2つの式を使い分ければ、板選びの不安を大きく減らせます。

サーフボードの浮力計算のまとめ

  • 浮力計算は「体重から適正Lを出す」「寸法から板のLを出す」の2種類
  • 1Lは水約1kg分の浮力。Lは体積で、乗りやすさの点数ではない
  • 各社の係数の違いは、板のタイプと目的の前提の違い
  • 65kgの初心者さんの基準は補正前で約40〜49L、中級で約27〜36L
  • 体力系(年齢・頻度・運動経験)の補正は合計+20%で頭打ち
  • 絞る側の補正は−10%まで。浮力不足の失敗のほうが大きい
  • 軽い人には下限のL(初心者40L・初中級28L)を置いている
  • 日本の波は+5〜10%が他社の目安。ツールはトロめ+7%・バラバラ+3%
  • 寸法から体積を出す式は、種類別の係数にすると平均誤差が0.77Lに縮まる
  • 0.57固定は平均誤差1.91L。ショートでは約2.5L多く出やすい
  • 計算値は「幅」で使う。板の1サイズ違いは約2〜3L
  • ステップダウンは1回10%(3〜5L)以内が目安
  • 中古板は吸水を見込んで+2〜3Lが目安
  • 数値は一般的な目安。最終的な判断はショップなど専門家にご相談を

計算式を知っておくと、ショップで話すときも、中古板を見るときも、数字に振り回されなくなります。

まずは計算ツールで、自分の帯を確かめてみてください。

それでは1173を!

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