
みなさんこんにちは1173lifeです!
今回はサーフィンの知っておきたい知識のお話
サーフィンにおける「クローズ(クローズアウト)」とは、
波が大きすぎたり荒れすぎたりして、サーフィンが不可能な状態(または極めて危険な状態)のことを指します。
せっかく海に来たのに「今日はクローズだ」と言われると残念な気持ちになりますが、ここで無理をして海に入ることは、命に関わる事故やトラブルに直結します。
初心者のうちは、自身のスキルを過信せず、波情報や現地の状況から冷静に判断することが最も重要です。
また、海に入れない日こそ、自宅でのトレーニングやメンテナンスに時間を充てる絶好のチャンスでもあります。
この記事のポイント
- 「クローズ」とは波が崩れすぎてサーフィンができない危険な状態のこと。
- 判断基準は「波情報」「ライブカメラ」「旗の色」などを総合して見る。
- カレント(離岸流)の発生や救助リスクがあるため、初心者は絶対に入ってはいけない。
- クローズの日は、室内トレーニングや道具のメンテナンスでスキルアップを図るべき。
サーフィンの「クローズ」とはどのような状態?判断基準と原因

海が「クローズ」の状態にあるとき、それは単に波が高いだけではなく、サーファーにとって制御不能な自然の力が働いていることを意味します。
この章では、言葉の定義から、実際にどのようにしてクローズかどうかを判断すればよいのか、その具体的な基準を解説します。
- クローズアウト(Closeout)の基本的な意味
- クローズになる主な原因(台風・強風・サイズアップ)
- 「ダンパー」と「クローズ」の違い
- 自分でできる判断の仕方と基準(波情報・ライブカメラ)
- ライフセーバーや旗(赤旗)による警告の意味
クローズアウト(Closeout)の基本的な意味
「クローズアウト(Closeout)」とは、うねりが大きくなりすぎたり、風の影響で海面が荒れ狂ったりして、サーフィンをするのが物理的に困難、または極めて危険なコンディションを指します。
一般的に、波のサイズが「頭オーバー」から「ダブル」サイズを超え、スープ(白波)が海面全体を覆っているような状態です。
この状態では、沖に出る(ゲッティングアウト)ことさえ難しく、無理に入水すれば波に巻かれて溺れるリスクが非常に高くなります。
「今日はクローズ」という言葉は、「今日はサーフィン中止」と同義であると理解しましょう。
クローズになる主な原因(台風・強風・サイズアップ)
海がクローズしてしまう主な原因は、強力な低気圧や台風の接近です。
特に台風からのうねり(タイフーンスウェル)が入ると、普段は穏やかなポイントでも一気に波のサイズが上がり、クローズアウトすることがあります。
また、「オンショア(海から陸に向かって吹く風)」が強烈に吹き続けることでも、海面がジャンク(荒れた状態)になり、波の形が崩れてクローズとなるケースも多々あります。
天気図を見て等圧線が混み合っている時や、台風が発生している時は特に警戒が必要です。
「ダンパー」と「クローズ」の違い
よく混同されがちな「ダンパー」と「クローズ」ですが、ニュアンスには明確な違いがあります。
| 項目 | ダンパー(Dumper) | クローズ(Closeout) |
| 波の崩れ方 | 波のピークから端までが一気に崩れる。 | 波が巨大で荒れており、全体が崩れる。 |
| サーフィン | 難易度は高いが、テイクオフは可能(上級者向け)。 | 基本的におすすめしない(危険)。 |
| 主な要因 | 地形(サンドバー)や潮の満ち引き。 | 台風、爆弾低気圧、強風などの気象条件。 |
| 危険度 | 怪我のリスクはあるが、状況による。 | 生命の危険があるレベル。 |
ダンパーはあくまで「波の崩れ方」の一種であり、上手く抜けられれば乗れる場合もありますが、クローズは「コンディション全体」が危険水域であることを示しています。
自分でできる判断の仕方と基準(波情報・ライブカメラ)
海に行く前にクローズかどうかを判断するには、インターネット上の波情報サイトやライブカメラの活用が不可欠です。
波情報サイトでは、そのポイントの点数やコンディション解説に「クローズ」「ハード」「危険」といった言葉が記載されています。
また、ライブカメラで実際の映像を確認し、誰も海に入っていない、あるいは海面全体が真っ白になっている場合は、現地に行かずともクローズだと判断できます。
「行けばなんとかなるかも」という期待は捨て、客観的なデータに基づいて判断しましょう。
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ライフセーバーや旗(赤旗)による警告の意味
海水浴場を兼ねているサーフポイントなど、ライフセーバーがいるエリアでは、旗の色で海況が示されます。
特に「赤旗(レッドフラッグ)」が掲げられている場合は、遊泳禁止および入水禁止を意味します。
これはサーファーであっても従うべき警告です。管理者が「危険」と判断した海に無理やり入ることは、自身の安全を脅かすだけでなく、地域のルール違反としても厳しく見られます。現地の警告には必ず従いましょう。
サーフィンで「クローズ」の海に入る危険性と絶対避けるべき理由

「少しくらい荒れていても練習になるのでは?」と考えるのは非常に危険です。
クローズの海には、目に見える波の大きさ以上に、恐ろしいリスクが潜んでいます。
ここでは、なぜ初心者が絶対にクローズの海を避けるべきなのか、その理由を掘り下げます。
- 強いカレント(離岸流)と漂流の危険性
- ドルフィンスルーが通用しないハードなコンディション
- 上級者が入っていても初心者は入らないという判断
- 事故が起きた際のリスク(自分だけでなく救助者も危険に晒す)
- クローズ時の無理なエントリーはマナー違反
強いカレント(離岸流)と漂流の危険性
クローズ時の海で最も恐ろしいのは、波の大きさよりも**強力なカレント(離岸流)**です。
大量の海水が岸に押し寄せると、その海水が沖に戻ろうとする強い流れが発生します。
クローズ時にはこの流れが激流となり、どれだけパドリング力がある人でも逆らえずに沖へ流されてしまうことがあります。
一度流されると、自力で岸に戻ることは極めて困難になり、そのまま漂流事故につながるケースが後を絶ちません。
ドルフィンスルーが通用しないハードなコンディション
サイズアップしたクローズの海では、波を潜り抜ける「ドルフィンスルー」が通用しないことが多々あります。
次から次へと押し寄せる巨大なスープに揉まれ続け、息継ぎができずにパニック状態に陥るリスクがあります。
洗濯機の中に入れられたような状態で上下感覚を失い、海底に叩きつけられたり、自分のボードが体に当たって怪我をしたりする可能性も高まります。
冷静さを保てないコンディションでは、練習どころではありません。
上級者が入っていても初心者は入らないという判断
海を見ていると、クローズに近い状態でもサーフィンをしている上級者やローカルサーファーを見かけることがあるかもしれません。
しかし、彼らは長年の経験でそのポイントの地形やカレントの流れを熟知し、極めて高いスキルを持っているからこそ入れるのです。
「あの人が入っているから大丈夫だろう」という考えは、初心者にとっては命取りになります。
「自分は自分、他人は他人」と割り切り、自分のレベルに合ったコンディションを選ぶ勇気が必要です。
事故が起きた際のリスク(自分だけでなく救助者も危険に晒す)
万が一、クローズの海で溺れたり流されたりした場合、救助活動が必要になります。
しかし、荒れ狂う海での救助は、ライフセーバーや消防、海上保安庁の職員にとっても命がけの作業です。
あなたの「これくらい大丈夫だろう」という軽い気持ちが、救助に来てくれる人たちの命をも危険に晒すことになります。
サーフィンは自己責任のスポーツですが、他人に迷惑をかけないことが大前提です。
二次災害を防ぐためにも、無理なエントリーは絶対にやめましょう。
クローズ時の無理なエントリーはマナー違反
サーフィンの世界では、自分の技量を超えた危険な海に入ることは、勇気ではなく「無謀」とみなされ、マナー違反とされることが多いです。
無謀なサーファーが事故を起こせば、そのポイントが「サーフィン禁止」や「立ち入り禁止」になってしまう可能性もあります。
地域住民や他のサーファーに迷惑をかけないためにも、クローズの日は海に入らないという判断こそが、グッドサーファーとしてのマナーです。
サーフィンが「クローズ」の時の有意義な過ごし方と室内トレーニング

海がクローズで入れないからといって、その日が無駄になるわけではありません。
むしろ、海に入れない時間をどう過ごすかで、次のサーフィンの上達スピードが変わります。
ここでは、クローズの日におすすめの過ごし方や、自宅でできるトレーニングを紹介します。
- 次のセッションに向けた室内トレーニング(体幹・プランク)
- バランス感覚を養う陸トレ(バランスボード等の活用)
- 愛用のサーフボードやウェットスーツのメンテナンス
- プロサーファーの動画でイメージトレーニング
- 近くのサーフショップ巡りやポイントの視察
次のセッションに向けた室内トレーニング(体幹・プランク)
サーフィンに不可欠なパドリング力やテイクオフの安定感は、自宅での筋トレで強化できます。
特に効果的なのが「プランク」などの体幹トレーニングです。
不安定な水の上でバランスを取るには、体の中心(コア)がしっかりしている必要があります。
ヨガマットを敷いて、プランクや腕立て伏せを行うだけでも十分な効果があります。
クッション性の高い厚手のヨガマットがあれば、肘や膝を痛めずに集中してトレーニングできるのでおすすめです。
バランス感覚を養う陸トレ(バランスボード等の活用)
海に行けない日こそ、陸上でバランス感覚を養う「陸トレ」に最適です。
スケートボードやバランスボード(Indo Boardなど)を使用すれば、波の上に近い不安定な状況を再現し、重心移動の練習ができます。
テレビを見ながらでもできる手軽なトレーニングですが、下半身の筋肉とバランス感覚を同時に鍛えられるため、次回のサーフィンでボードのコントロールが驚くほどスムーズになるはずです。
愛用のサーフボードやウェットスーツのメンテナンス
普段お世話になっている道具たちをメンテナンスする時間に充てるのも有意義です。
サーフボードに小さなヒビ(クラック)が入っていないか確認しましょう。もし傷があれば、紫外線で硬化するリペアキット(Solarezなど)を使って修理しておきます。
また、ワックスを一度全て剥がして塗り直す「ワックスアップ」を行うのも良いでしょう。
きれいなボードと完璧な準備は、次のサーフィンへのモチベーションを高めてくれます。
プロサーファーの動画でイメージトレーニング
体を使わずに脳を鍛えることも重要です。YouTubeなどでプロサーファーのライディング動画を見て、理想の動きをイメージトレーニングしましょう。
特に、自分と同じレベルや少し上のレベルの動画を見て、「どのタイミングでテイクオフしているか」「目線はどこに向けているか」を分析することで、実際の海での動きが変わってきます。
クローズで海に入れない悔しさを、知識の吸収に変えましょう。
ぜひ1173lifeのInstagramで取り上げている解説動画もご覧ください
近くのサーフショップ巡りやポイントの視察
海に入らなくても、ポイントまで行って海を眺めることには意味があります。
「今日はなぜクローズなのか」「どこから波が割れているのか」を安全な場所から観察することは、波を見る目(選球眼)を養います。
また、近くのサーフショップに立ち寄り、店員さんと会話をして最新の情報を仕入れたり、新しいギアを見たりするのも楽しい過ごし方です。
地域とのつながりを作る良い機会にもなります。
サーフィン クローズとは(まとめ:安全第一で楽しむために)
- 「クローズ」とは波が巨大化・荒天化し、サーフィンが不可能な状態。
- 主な原因は台風や発達した低気圧、強烈なオンショア。
- 「ダンパー」は波の崩れ方だが、「クローズ」は危険なコンディション全体を指す。
- 判断は波情報サイト、ライブカメラ、現地の旗(赤旗)で行う。
- クローズ時は強いカレント(離岸流)が発生し、漂流事故のリスクが高い。
- ドルフィンスルーが通用せず、初心者は沖に出ることさえ危険。
- 上級者が入っていても、初心者は絶対に入ってはいけない。
- 事故は救助者の命も危険に晒すため、二次災害防止の観点からもNG。
- 海に入れない日は、体幹トレーニング(プランク)やバランスボードがおすすめ。
- 道具のメンテナンスや動画でのイメトレを行い、次のチャンスに備えるのが賢いサーファー。
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