
みなさんこんにちは!1173lifeです!
2026年7月8日〜12日、茨城県日立市の河原子北浜海岸で「さわかみS.LEAGUE 26-27」シーズンの大会『第30回茨城サーフィンクラシック 河原子プロ』が開催されています。国内のプロサーフィン大会って、WSLのCTに比べると仕組みがよくわからない…という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、河原子プロの開幕を機に「さわかみS.LEAGUE」がどんな仕組みのツアーなのか、S.ONEとS.TWOという2部リーグ制について、WSLを知っている方にもわかりやすい形で整理します。あわせて、開幕戦で見えた注目ポイントも1173life視点で解説していきます。
ここからは、さわかみS.LEAGUEというツアーそのものの仕組みと、河原子プロの見どころを順番に見ていきましょう。
さわかみS.LEAGUE「河原子プロ」が茨城県日立市で開幕

結論から言うと、今回の河原子プロは、さわかみS.LEAGUE 26-27シーズンの中でも「S.ONE(トップツアー)」のショートボード・ロングボードが本格始動する開幕戦にあたる、シーズン序盤の重要な大会です。
正式名称は「第30回茨城サーフィンクラシック 河原子プロ」。会場は茨城県日立市の河原子北浜海岸で、開催期間は2026年7月8日〜12日(予備日13日)です。出場カテゴリーはショートボード(男子36名・女子18名)、ロングボード(男子24名・女子12名)、マスターズ(45歳以上30名+トライアル勝者5名)で、合計123名という規模の大会になっています。
今シーズンのさわかみS.LEAGUEは、茨城県を舞台にした「IBARAKI BREAK」という統一フレームワークで実施されているのも特徴です。7月2日〜4日に大洗町で行われた「大洗プロアマオープン」(S.TWOショートボード開幕戦)がBREAK1、今回の河原子プロがBREAK2、7月25日〜26日に鉾田市で予定されている「S.TWOロングボード開幕戦」がBREAK3という構成で、茨城県内の複数会場を巡る形でシーズン序盤が進行しています。
同じ茨城県内で複数会場を使い分けて開幕戦を組む「IBARAKI BREAK」形式、地元のサーファーからすると開催情報が追いやすくていいなと思うんだよね!遠征しなくても近場で複数の公式戦が見られるのは貴重だよ。
さわかみS.LEAGUEとは?S.ONE/S.TWOの2部リーグ制の仕組み

結論から言うと、さわかみS.LEAGUEはJPSA(日本プロサーフィン連盟)が主催する国内トップツアーで、「S.ONE」と「S.TWO」という2部リーグ制を採用しているのが最大の特徴です。
WSLのCT(チャンピオンシップツアー)やQS(クオリファイングシリーズ)をご存じの方には、「S.ONE=CTに近いクローズドなトップツアー」「S.TWO=QSに近いオープンな下部ツアー」とイメージすると理解しやすいと思います。S.ONEはランキング上位選手のみが参戦できるツアーで、S.TWOはS.ONE入りを目指す選手たちがランキングを争う、全プロ選手にエントリー資格があるツアーです。
昇格・降格は、最終戦や特別戦を除いた「ランキング戦」の年間成績で決まります。前シーズンの規定順位(カテゴリーによって異なりますが、例えばショートボード男子であれば上位29位以内など)に入れなければ、翌シーズンはS.TWOへ降格する仕組みです。この2部制が導入された狙いは、出場人数を絞ることで良いコンディションでの大会開催を実現し、大会そのものの質とプロサーファーの価値を高めることにあるとされています。
| ツアー | 位置づけ | 参戦資格 |
|---|---|---|
| S.ONE | トップツアー(WSLのCTに近い) | ランキング上位選手のみ |
| S.TWO | 下部ツアー(WSLのQSに近い) | 全プロ選手がエントリー可能 |
また、河原子プロのようなS.ONE開幕戦には「R-1」と呼ばれるラウンドがあり、ここを勝ち抜いたアマチュア選手にはプロ登録資格が与えられる制度もあります。トップツアーの舞台がそのままプロへの登竜門にもなっているというのは、国内ツアーならではの仕組みだと思います。
河原子プロで見えた注目ポイント
結論から言うと、今回の河原子プロでは「さわかみブースト賞」という賞金制度と、開幕戦から高得点が出た選手の内容が注目ポイントです。
今大会では「さわかみブースト賞」という制度により、ショートボード女子・ロングボード男女の優勝賞金が、ショートボード男子と同額の120万円に設定されています。カテゴリーによって賞金に差が出やすいのはプロスポーツ全般でよくある課題ですが、こうした形で種目間の格差是正に取り組んでいる点は、国内ツアーの姿勢として知っておく価値があると思います。
選手の結果では、ショートボード男子のR-1で加藤賢三選手がシングルハイエスト7.50ポイント、岡野漣選手がトータルハイエスト13.00ポイント(7.00+6.00)を記録し、高得点をマークしたと報じられています。開幕戦の入りから高いスコアが出るということは、それだけ河原子の波のコンディションが良かったことのあらわれとも言えそうです。
河原子北浜海岸のようなビーチブレイクは、リーフブレイクに比べて潮位や地形の変化による波質の差が出やすいポイントです。1173life的には、同じ大会期間中でも日によって、あるいは時間帯によってヒートのコンディションがかなり変わるビーチブレイクでは、「良い波に当たったヒートでどれだけ高得点を取り切れるか」が上位進出のカギになりやすいと見ています。今大会の結果を追う際は、そうした運の要素も含めて楽しんでみると面白いと思います。
ビーチブレイクの大会を見るときは、選手の実力だけじゃなくて「そのヒートの波の良し悪し」もセットで見ると、結果の見え方が変わってくるよ。同じ選手でも当たったヒート次第でスコアが全然違うことがよくあるんだ!
【7月10日追記】大会2日目(7月9日)も好スコアが続出しています。ロングボード男子R-2では浜瀬海選手がノーズライディングでソウルアーチを織り交ぜたライドで9.17と8.33をマークし合計17.50ポイントを獲得、大会のシングル・トータル両方の最高得点を更新しました。ショートボード女子R-1では、怪我からの復帰戦となった脇田紗良選手がテンポの良いライディングでシングルハイエスト8.00・トータル14.50ポイントの女子最高得点を記録。ショートボード男子R-2では岡野漣選手がノンストップのマニューバーを連発し、7.50と7.00をまとめて14.50ポイントで男子トータルハイエストを獲得し、次ラウンドへ駒を進めています。
【7月11日追記】大会3日目(7月10日)でベスト8・ベスト6が出そろいました。ショートボード男子は、終盤30秒でニード5.50ポイントの状況から最後の波で8.00ポイントをマークした須田喬士郎選手が、トータル14.75ポイントで本ラウンド最高得点を記録する逆転劇でベスト8入り。川俣海徳選手・岡野漣選手・森友二選手らとともに準々決勝へ駒を進めました。ショートボード女子は佐藤李選手がシングルハイエスト8.25ポイントをマークし、脇田紗良選手・川瀬心那選手ら8名がベスト8に進出。ロングボード女子は吉川広夏選手が8.00・6.53のスコアでトータル14.53ポイントの女子最高得点を記録し、13歳の内田鈴音選手・16歳の山口晴菜選手も勝ち上がる健闘を見せています。マスターズは東川泰明選手・小野誠選手・牛越峰統選手ら8名がベスト8入りしました。最終日7月12日のファイナルに向け、大会は佳境を迎えています。
【7月13日追記】最終日7月12日、各カテゴリーの決勝が行われ、河原子プロが閉幕しました。ショートボード男子は松永大輝選手が決勝で川俣海徳選手を相手に7.00ポイント先制後、バックアップ6.00をまとめてトータル13.00ポイントを記録し、S.ONEでの初優勝を飾りました。ショートボード女子は、大会序盤から怪我からの復帰戦を戦ってきた脇田紗良選手が決勝で川瀬心那選手に6.50・7.50ポイントで勝利し、復帰戦をそのまま優勝で締めくくりました。ロングボード男子は瀬筒雄太選手が8.17ポイントの完成度の高いライドで西崎公彦選手を下しプロツアー初優勝、ロングボード女子は吉川広夏選手が7.17・8.17でトータル15.34ポイントという圧倒的なスコアを叩き出し内田鈴音選手を破って優勝しています。マスターズは関谷利博選手が残り3分で9.50ポイントのエクセレントスコアを決める大逆転で、初優勝を果たしました。
開幕戦から4日間にわたって熱戦が続いた河原子プロは、これで全カテゴリーの優勝者が出そろいました。シーズン序盤の「IBARAKI BREAK」は、この後7月25日〜26日(予備日27日)に鉾田市で行われるBREAK3・S.TWOロングボード開幕戦へと引き継がれます。
今シーズンの今後の見どころ
結論から言うと、河原子プロの最終日(7月12日、予備日13日)に各カテゴリーのファイナルが行われたあと、今シーズンの「IBARAKI BREAK」は7月25日〜26日(予備日27日)に茨城県鉾田市で行われるBREAK3・S.TWOロングボード開幕戦へと続きます。
WSLのCTに世界のトップ選手の動向があるように、国内のさわかみS.LEAGUEにも、S.ONEでの上位争いやS.TWOからの突き上げといった見どころがあります。世界大会のニュースとあわせて、国内トップツアーの動きも追ってみると、サーフィン観戦の幅がぐっと広がると思います。
大会の詳細な結果・ヒートの経過は、S.LEAGUE公式サイトやSURFMEDIA等の速報記事で随時更新されます。正確な出場選手・組み合わせ・結果は必ず公式発表でご確認ください。
世界のCTツアーの仕組みも知りたい方はこちら
さわかみS.LEAGUEとWSLのCTはどちらがレベルが高いですか?
単純な優劣ではなく、位置づけが異なるツアーです。WSLのCTは世界トップクラスの選手が集う国際ツアー、さわかみS.LEAGUEは国内トップツアーという違いがあります。国内ツアーで結果を残した選手が、将来的に世界の舞台に挑戦していく流れもあります。
河原子プロは誰でも観戦できますか?
一般的にビーチでの観戦は可能なことが多いですが、会場のアクセス・観戦エリア・駐車場情報などは大会ごとに異なります。最新情報は大会公式サイトやSNSでご確認ください。
S.TWOからS.ONEに上がるにはどうすればいいですか?
S.TWOのシーズンランキング戦で規定順位以内に入ると、翌シーズンS.ONEへの参戦資格が得られる仕組みです。具体的な昇格基準はカテゴリーごとに異なるため、詳細はS.LEAGUE公式サイトでご確認ください。